山に行く理由の一つは「日頃見ることのない景色を見たい」ということ。山行にはカメラを持参して赴くままに撮影してきます。
自宅に戻ると記憶を辿るように撮影してきた写真を振り返りますが、少なからず落胆することがあります。
素人写真ですから、明らかに失敗とするものを除いても「見てきたのはこんな風景じゃないんだけど」と思ったり。
緑が溢れる渓谷や青白く霞む周辺の山々、ゴツゴツ岩だらけの稜線とかもっとダイナミックに美しく撮れていて欲しいのです。
山に持っていくカメラは、OLYMPUSのμTough-6000というコンデジ。6年ほど前に購入したものです。
知人には「コンデジじゃなくて一眼レフにしなさい」と言われます。
確かに性能という点で一眼レフは魅力あります。しかし、雨が降ってきたら悩ましいし、重たくてかさばるし、山のカメラとして私には無理があります。
充実装備の PowerShot G3 X
ネット検索していて偶然にも本日発売の新製品 Canon PowerShot G3 X を見つけました。
プロモーションサイトが「山のプロフェッショナルたちによる撮影紀行」とまさにタイムリーな内容。
24-600mmズーム、ワイド端F2.8で5cmまでよれるレンズ、1.0型CMOSセンサー とこれだけで “凄い” となりますが、防塵・防滴構造、Wi-Fi、タッチパネル液晶など装備充実です。このカメラ、コンデジ (Canonのいうプレミアムシリーズ) というのが驚きでもあります。
個人的な山で使うカメラの条件
- ザックをおろさずに取り出せること
- 取り出してすぐに撮影できること
- グローブをしたままでも操作できること
- コンパクトで軽いにこしたことはない
- 防水機能があれば万全
- GPSで位置情報を含めたい
これをPowerShot G3 Xにあてはめてみると、
- カメラバッグ(ポーチなど)が必要。
- 起動は早そうだけど、手動レンズキャップが気になります。
- 写真で見る限りボタン類の操作は大丈夫そう。厚いグローブだと電源ボタンが押しにくいかも。
- 山に持っていくものとしてコンパクトとはいえない。重量733g (バッテリー・メモリーカード含) も軽くはない。
- 防水ではないけれど、小雨程度ならOKの防滴機能あり。
- GPSモバイルリンク機能でスマートフォンのGPS情報を使って写真データに位置情報を追加できる。
満点でないにせよ、美しすぎる写真が撮れるだろうし、600mmズームを山で使えば肉眼で見えない新しい世界を感じることができるでしょう。”絶対持っていかない” とはいいきれないカメラだと感じています。
Canonのサイトで600mmのレンズを探すと、以下の写真を見つけることができました。
Canon EF600mm F4L IS USM (生産終了品)
これと同じ距離感を得られるってとても凄い技術なのでしょうね。
キャノン オンラインショップでは限定5000台でEVF (電子ビューファインダー) 付きのお買い得キットが発売中です。EVFは収納時にかさばるのが難点ですが、撮影時にカメラが安定するのであるといいですね。
ともかく、店頭に行って見てこようと思います。