心をこめて貼る1枚の切手

仕事上の請求書を郵送するために、毎月末には郵便局に出かけます。近くのポストで済ませてもよいのですが、わざわざ局に行くのには一つ目的があります。

それは、記念切手を購入することです。といっても私は切手のコレクターではなく、郵送する封筒に貼るために購入しています。

ご指名の切手があるわけではありません。スタンドに並んでいるものから、デザインを見て気に入ったものを選びます。最近は、新しい記念切手が出ているか確認するのも楽しみになりました。

 

遠い昔ですが、中学校当時の担任教諭が「私は切手を収集するために買うのではなく、人にあげるために買っている。素敵なデザインの切手が貼ってあると、手紙を受け取った人は嬉しいだろう?」という話をしていました。当時は何気なく聞いていた話が印象に残ったのでしょう。30年近くたった今、それを実践しています。

わずか数センチ四方の切手ですが、記念切手ですから、発行した人にしてみれば何かしらの思いや残したいものがあるのだと思っています。デザインも凝っているものが多く、アートの世界を良く知らない私には、どれもが素晴らしい作品に見えます。

 

請求書をメール添付で済ませてしまう会社も増えていますが、顧客との繋がりを意識して、「今月もありがとうございます。」という気持ちを込めて、小さな作品を貼って投函しています。もしかすると(普段と違う)切手に気がついて心を和ませて喜んでくれるかもしれない などと想像しているのです。