筑波山は男体山と女体山からなる茨城県の山で、標高877m (女体山) の日本百名山です。
麓の筑波山神社は筑波山全体を御神体とする歴史ある神社です。住所がつくば市筑波1番地となることからもそれを感じさせます。
御祭神として、男体山の山頂には伊弉諾尊 (いさなぎのみこと) 女体山の山頂には伊弉冊尊 (いざなみのみこと) が祀られています。
歴史を感じる場所、日本百名山、地元の氏神様と同じ伊弉冊尊が祀られていることなどから、山登りをして御祭神に参拝しようと出かけてきました。(山行日: 2016年2月26日金曜日)
筑波山-山頂へのアクセス
筑波山山頂へは、筑波山神社側からケーブルカー、つつじヶ丘からはロープウエイが運行されています。ケーブルカーは御幸ヶ原に到着(8分)しますが、これは男体山と女体山の間になります。ロープウエイは女体山山頂下に到着(6分)します。
どちらを使うにしても、山頂の御祭神に参拝するのなら軽装は避けたほうが良いでしょう。この季節は雪が無かったとしても、早朝の霜解けで道はぬかるんでいます。登山の装備でなければ、長靴とか用意するといいと思います。また、山頂付近で風が吹くとかなり寒いのでウインドブレーカーのようなものがあるといいですね。
つくば市のサイトに駐車場の情報などもあります。
つくば市 | 筑波山への交通案内(アクセス)
筑波山神社から山頂へ そして再び筑波山神社へ
筑波山一周の参拝登山
登山の装備をして筑波山神社に参拝、神社横の御幸ヶ原コース入口から登り始めました。登山道ではありますが、神様に参拝する参道であります。一歩一歩厳粛な気持ちで…。のはずが、すぐ忘れてケーブルカーが登ってくる様子を撮影したり…。
岩を登る箇所もあるので慎重に進みます
コースタイム90分ということで、だいたい予定通りに御幸ヶ原に到着。
ここから、男体山山頂まで15分さらに登ります。山頂への道は少し急な岩場を登るところがあります。(帰りも同じルートなので) 無理をしないように。登山は上りよりも下りが大変です。
男体山山頂にて、伊弉諾尊に参拝しました。振り向くと良い眺めのところです。
これから再び御幸ヶ原を通り越して、女体山山頂までおよそ30分の道のりです。御幸ヶ原にはお店やトイレもありましたが、平日だからでしょう、閉店しているお店もありました。
御幸ヶ原から女体山までは、残雪が解け出して道の状態は悪かったです。ロープウエイで女体山方面から御幸ヶ原に向かう観光客の中には引き返している方もいらっしゃいました。
急な階段を上がると、女体山の山頂で、伊弉冊尊の御本殿がありました。参拝後、山頂からの眺めを満喫。関東平野が一望できます。霞ヶ浦も見えました。
女体山山頂には、伊弉諾尊と伊弉冊尊が立つと伝えられる天の浮橋 (写真下) があります。また山好きがタッチしたがる一等三角点も確認できました。
天の浮橋を渡って下山ルートに向かいます。
女体山からは白雲橋コースで下山しました。
元気に登ってくる園児達と挨拶をかわし、慎重に下っていきます。
途中に高天原 (たかまがはら) があり、稲村神社に天照大御神(あまてらすおおみかみ)が祀られていました。神話では伊弉諾尊を父とすると伝えられていますね。こちらでも参拝です。
階段を登ると稲村神社があり、天照大御神が祀られています
北斗岩付近でお昼ごはんを食べたり、弁慶七戻りに圧巻されたりして、2時間かけて下ってきました。
白雲橋コースはいろいろな名称の岩があって楽しめます。(登りのコースで使いたい!)
無事に戻ってこれたことに感謝して、筑波山神社にお参りして本日の参拝登山を終わりました。
下を通過するのがちょっと怖い-弁慶七戻り
あとがき
筑波山は低山ではありますが、都心にある高尾山ほど気軽な山と考えない方がよろしいでしょう。高尾山山頂は舗装されていますけれど、筑波山はそうではありません。
山頂付近の道は狭く、週末やこれからの暖かくなる季節は登山者と観光客で混雑するでしょう (これは高尾山と一緒) 。時間に余裕を持つことも必要ですね。
山ですから天候により平地より状況は悪化するでしょうし、今の季節はまだ雪が降る可能性もあります。充分な準備をされて楽しんで来てください。
私は以下のページを参考にして準備しました。
山歩きにはしっかりとしたトレッキングシューズを用意したいですね。使いはじめる前やクリーニング後の防水スプレーも必需品です。