緊急時の連絡方法 〜 Catchアプリを災害用伝言ダイヤルのように使ってみる

ご注意:Catchは2013年8月30日にサービスを終了しました

Catchイメージ

忘れることのない東日本大震災大震災から2年が経過、3年目を迎えた復興事業が続けられています。また、南海トラフを震源域とする巨大地震についての被害想定が発表されるなど、改めて災害時の対応について考えさせられます。

緊急時の連絡手段についてご家庭内での話し合いもあろうかと思います。

一般的にメールによる連絡は慣れ親しんだ方法です。しかし災害時のトラフィック増大などを考えると、追加の手段を持っておくことでより安心感が高まるといえます。メールがなかなか届かないという経験はどなたにもあることでしょう。

iOSやAndroid、Webブラウザで利用できる 「Catch」を使った連絡方法を考えました。


Catch Notes 5.2.3(無料)App
カテゴリ: 仕事効率化, ビジネス
販売元: Catch.com, Inc. – Catch.com, Inc.(サイズ: 4.5 MB)

 

Catchはスペースと呼ばれるエリアにノートを作成し、招待した参加者同士で共有することができます。

操作も比較的簡単で、ノートに音声を含めることができるので災害用伝言ダイヤルのように使うことができるのではないかと思っています。

ログイン前のCatchの起動画面です。
メールアドレスとパスワードを用意してアカウントを作成します。GoogleやFacebookアカウントを使うこともできます。

ログイン前Catchの画面

Catchをおすすめする理由

  • 操作はとてもシンプル。簡単にノートを作れます。
  • (事前の設定で)ノートを作るだけで相手に共有されます。
  • 緊急連絡に必要と思われる日付、時刻、位置情報を伝えることができます。
  • 音声録音の共有は災害用伝言ダイヤルのイメージ。(慣れない)テキスト入力をしなくて済みます。初めての人も馴染みやすいでしょう。
  • ソーシャルメディアによる連絡方法と異なり、他の情報が交錯することもなく参加者のみで情報のやりとりができます。

 

緊急時に連絡を取り合うための連絡板(共有スペース)を作成する

アプリのメイン画面で [新規スペースの作成] から “緊急連絡板” というスペースを作ります。スペースの名前は任意です。

新規スペースの作成1 新規スペースの作成2

“緊急連絡板” を表示して、右上のボタンで参加者(スペースを共有する家族など)に招待メールを送信します。

参加者(共有相手)の追加1 参加者(共有相手)の追加2

招待メールを受け取る参加者は、事前にCatchアプリをインストールしておくといいでしょう。受けとったメール内のリンクから、Catchアカウントを作成します。ログインすれば “緊急連絡板” が表示されます。

新しいスペースが追加される

音声録音したノートをつくる

“緊急連絡板” を表示した状態で、画面下中央にある「+」ボタンからマイク(の絵)にスワイプすると音声入力が開始されます。伝えたい事を話して[保存]ボタンを押すだけで、ノートが作成されます。

音声録音する1 音声録音する2

ノートには、作成者、日付と時刻、位置情報そして録音した音声が含まれており、参加者間で共有されます。位置情報からその場所のマップを開くこともできます。また、ノートにはコメントを付けることもできます。

共有相手がみるノート

位置情報の付与など、Catchの設定については次の項目を参照して下さい。

緊急連絡に有効と思われる設定

Catchの設定は、メイン画面左上の歯車アイコンをタップして行います。

設定は歯車アイコンから 設定画面

今すぐ同期

通知機能

iPhoneの通知機能が使えるのは、ノートでリマインダーを選んだときです。それ以外のノートは、トップ画面に通知が表示されます。手動で更新するには、[今すぐ同期]をタップします。


同期設定

相手からの情報を確実にキャッチするために「オン:全ての通信時に同期」を選択します。

ノートの並び順

最終変更日 降順とすることで、最新の情報を一番上に表示できます。

位置情報の付与

オンにすることでノートに位置情報を付与します。iPhoneなら、 設定app – [プライバシー] – [位置情報サービス]がオンになっていることも確認します。緊急連絡なら位置情報の付与は必須でしょう。

その他、緊急時の状態は予測がつきませんけれど、読み取りやすいようにフォントサイズを大きめに設定したり、確認に手間を必要とするパスコードロックの設定は避けた方がよいでしょう。

最後に

実際に音声録音でノートを共有してみると、メールで宛先を選んでいる間に伝えられるのではと思ってしまうほど迅速にノートが作れます。スマートフォンの操作に慣れていなくても、数回の練習で使えるようになるのではないかと思います。

スマートフォンの操作に明るい人が一人いれば、家族の新しい連絡体制がすぐにできることでしょう。アプリも無料で利用できますので、お試しになってみてはいかがでしょうか。

 

”いざ” に備えて位置情報を送信できるようにしておこう!もご参考に。