おススメしたい -中学校体育祭の観戦

地域の公立小中学校は、5月に運動会(中学校は体育祭)が行われます。先日は、子どもの通う中学校の体育祭でした。

体育祭は学校の行事の一つですが、学校関係者、保護者のみならず地域住民の方々にも観戦をお勧めしたいと思っています。

 

今までPTA役員だった私は、自分の子どもが通う学校だけでなく、近隣校とのお付き合いで他校の体育祭も観戦してきました。私はこの行事を楽しみにしていると同時に、たくさんの人に見てもらいたいと思っています。
(ここで紹介することが全ての学校に当てはまることは無いと思いますので、あらかじめご了解ください。)

お勧めしたい理由

仲間意識のとても強い行事である

小学校の運動会は、紅組と白組の2チームに分かれて行われますが、中学校は4〜5つのチーム(ブロック)に分かれて勝敗を競います。

ブロック編成は縦割りで、1つのブロックに全学年(1〜3年生)が所属します。紅白2チームだとあまり自分のチームの中を意識しないと思いますが、4つくらいになると自分のブロックに所属する各学年のクラスがどこなのか意識するでしょう。団体競技の練習などは、ブロックごとに行われます。ブロックごとにスローガンなどを決める学校もあり、お互いの仲間意識が強くなります。

上級生はリーダーシップを発揮し、下級生の面倒を見る。下級生は、上級生の言うことを聞いて頑張る。そんな雰囲気が数日前の練習から体育祭が終わるまで続きます。練習時間が足りなければ、リーダーが早朝練習を計画してブロック全員が集まります。自分がサボれば先生に怒られるのではなく、ブロックの仲間に迷惑がかかります。大人社会の一つのあり方をここで学んでいるのだと思います。

競技開催中は、誰となく仲間を大きな声で応援し、上級生中心に「練習したとおりでいいよ!」「ここ頑張ろう!」って声が絶えず聞こえてきます。

勝利に対してどん欲な姿勢が見られる

ブロックごとのチーム編成の効果もありますが、中学生にもなると負けることへの悔しさは小学生よりも強いでしょう。(好きな人の前で格好よく勝ちたいというのもあるかもしれないですね。)各競技を見ていても、勝ったチーム、負けたチーム、一番の子、一番を逃した子など、それぞれの表情がとても印象に残ります。負けてしまった瞬間に(ワールドカップでの中田英寿選手のように)地面に背をつけて天を仰ぐ姿を見ることがあります。本気で勝利に向かった気持ちが良く表れている光景だと感じています。勝っても負けても(自分の子でなくても)頑張ったね!と声をかけてあげたくなります。

大人顔負けの迫力でベストショットが撮れるかも?

13〜15歳の子どもは体格も大人に近づきます。小学生は女子の背が高いことが多いですが、中学校の男子は背が伸びて立派な体格になります。特に運動部の子たちは鍛えられていますから、短距離走などは、観覧席に飛び込んで来るのではないかと思われる勢いでコーナーを走り抜けていきます。そんな場所でカメラを構えると、顔にとても力の入った迫力のある写真が撮れます。ベストショットが撮れれば、記念の1枚となることでしょう。

本当に頑張った子でなければできないシーンが見られる

それは、最後に泣くこと。小学校の運動会で子どもたちが泣いてしまうシーンは、応援団長や(最後の運動会で感激した)6年生あたりでしょう。中学校は勝っても負けても学年に関係なく、たくさんの子が泣きます。初めて見たときは少し驚きましたが、もらい泣きしちゃいました。優勝したブロックの応援団長はもう最高潮ですね。それだけ頑張ったということですよ。これを見なくして中学校の体育祭は終わりませんね。

感激すると同時に、自分はこれだけ泣けること(頑張れること)をやってるのかって、見るたびに子どもたちに励まされてしまいます。

 

PTA役員が終わって、来賓としてテント下で見る体育祭ではありませんでしたが、保護者としての体育祭も素晴らしかったです。子どもたちにありがとうって言いたいです。

保護者でなくとも、一人の地域住民としてあるいは一人の大人として、本気で頑張る子どもたちの姿を一度ご覧になってはいかがでしょうか。大人になって、忘れかけていた気持ちが見つかるのかもしれません。

そのような機会を与えてくれる子どもたちや学校に感謝したいですし、我が家の子どもたちが卒業してしまっても、また学校に足を運びたいと思っています。大きな期待と少しのお祝いを持って。

 
【ご注意】
学校行事における地域住民の参加や観戦については、学校ごとの判断があります。直接学校にお尋ねいただくのがよろしいでしょう。